有名なピアニストは世界中にいる。同じリストやショパンを聴いてもやっぱり違う。

とても人気があって絶賛されているある男性ピアニストのリストを動画で見て聴いてみた。

幼い頃からしっかりと教育を叩き込まれたんだろう、ひとつの狂いもなく完璧に弾いていた。

でもそれが私にはかえって面白くともなんともないように思えたのである。

他のピアニストも、そう・・・・ちゃんと上手く弾いているのに伝わってくるものがない。

ある意味、自己満足の世界に没頭しているかのような弾き方に思えた。

 

だが、彼女が弾くリストやショパンは・・・・なぜかグッと来るものがある。何故だかわからない。

ただ、自然に弾きつけるのだ。私は、クラシックでファンになった人はこの人だけである。

彼女は若い頃から実力や才能は十分にあった・・・・しかしことごとくチャンスに恵まれなかった。

その後、食うや食わずで人生の辛酸を舐め、方耳が聞こえなくなり、高齢での世界デビュー、

この人は苦労人だ。でも、それを全く感じさせない弾き方。

ピアノと一体化してひとつになっているようにも見える。

リストやショパンは私も好きなので、これはぜひ購入したいと思っている作品のひとつだ。

 

あるドキュメント番組でアメリカの擁護施設で、

子供達へのお礼として調教もされていない古びたピアノで

子供達の前で「ラ・カンパネラ」を弾いて聞かせてくれた映像を見た。

所々音がおかしくてもそれは、実に見事な「ラ・カンパネラ」だった・・・・・。

子供達は目をキラキラさせて笑って拍手をしていた。。。普段あまり笑わない子供も笑っていた。

 

現在、彼女はごく外国で見かける普通の家に住んでいる。豪邸なんかではない。

「私はこうやって猫達と自由気ままに人生を謳歌して大好きなピアノを弾きたい時に自然に弾いているの」

「だからとても満足なの、いつ神様に召されてもいいわ」と話していた。全く欲がないのである。

いろんな猫が彼女のピアノの上で寝そべっていたり、戯れたりして遊んでいる。

そんな中で普段通りに気がむくままピアノを弾いていた・・・・・。

実に彼女らしいと思った。。。

奇蹟のカンパネラ
フジ子・ヘミング

 

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